練習メニューは以下の通りでした。
- 韋駄献杵(以下上盤)
- 鋪天蓋地
- 翻江倒海
- 乾坤旋転(以下中盤)
- 大きく獅子抱球(88式の夜叉探海の間の動作?)
- 獅子抱球の八方向
- 乾坤旋転の両端で獅子抱球
- 88式
易筋経の練習するにあたり、改めてその目的と方法を理解しましょうということで、洗髓経の次の言葉を引用されました。「易筋経已畢。外惑不能侵。飲食不能積。猶怕七情傷。元神不自持。」(易筋経の修行が終わると、外側から病の元が進入できなくなる。内側に食事による問題が蓄積されなくなる。それでもまだ情動によって傷つけられる恐れがある。生命力の根源となる元神は自然に保持されるものではないのだ。)との由。ここでの「外惑」 には仕事のストレスなど日常生活での疲労が含まれるそうです。「飲食」には食べ過ぎ、食べなさ過ぎが原因で身体の調子を悪くすることだとか。この2点の問題は易筋経で変えることができ、続く「七情」の問題については、洗髓経によって解決できるという文意ですが、李先生自身研究を進められていて、そのうちその成果を教えますとのことでした。
ここで挙げられている「外惑」「飲食」「七情」に加え、「間違った鍛錬」を加えて4つの要因が人生における健康を損なう四大要因なのだそうです。易筋経の練習はやってみるときついだけで目に見えた成果は出てこないように思えるけれども、だからといってしばらく学んだだけですぐに次のものに乗り換えたりとかしていては、いつまでも伝統的な修練は身につかないとのことでした。山を登るのと同じで、きついということしか登っていることを保証されないとの由。
特別な技を学んだりはしなくても自分自身を変えることができる、これが易筋経の特性で、実は武術の先人たちが、他人に見せないように秘密裏に練習していたのは、こうした腰や足を鍛える鍛錬方法であって、こんな単純な動作こそが最大の秘伝であったのだということを、改めて強調されました。
また易筋経による鍛錬の課程を以下の通りおさらいしました。
- 筋→霊(すばやい)
- 膜→濁(はっきりと感知されない)→精気(精神と気血)の培養
- 気血
通常の運動は筋を鍛えるのみで膜を通じた気血による栄養補給がないため、鍛えれば鍛えるほどやがて傷つき小さくなっていきます。気功などは気血を身体に通そうとするけれど、筋や膜が弱いとどれだけやっても全身に行き渡りません。力を抜いてゆっくり運動することで膜の感覚をつかもうとしても、筋や気血の助けがなければ感知できません。だから易筋経はこの三者をまとめて一気に練習することで完全な鍛錬とすることができるのだそうです。
さて、最後の15分に改めて88式の練習を行いました。前回に引き続き変更および再確認した点は以下の通りです。
- 鴨子分水的動作は片足立ちでなくてもよい。
- 逆に起式の弓歩撞掌の前を片足立ちにしてもよい。
- 龍形走圏後の左右の払いは後足を90°外に動かして行うが、全体の方向は進行方向をみる
- その動作後の踏むときはしっかり座る
- 7歩戻るときはまず前を見て、それから斜め後ろをみながら進む。
前回、前へ前へと出て行く感じがありましたが、今日はさらに下へ下へと沈む感じもありました。