現在、李保華老師は日本を活動の中心にされ、東京で会員制教室を開講しながら、世界中で馬貴派八卦掌を教えられています。
馬貴派八卦掌を学ばれたい方は、公式サイト:馬貴派八卦掌伝播中心を御覧下さい。

2009年1月18日日曜日

2009冬:八卦掌講習会(6)

練習メニューは以下の通りでした。
  1. 龍形走圏
  2. 単換掌
  3. 双換掌
  4. 行歩撩衣単操(龍蹬虎坐)
  5. 双撞掌単操
  6. 揺身掌
  7. 龍形走圏
  8. 熊形走圏
会場が暖房なくて寒かったこともあって、最初に気候と練習の関係についての説明がありました。暑さ寒さは八卦掌の練習に関係ないが、風に当たると気血を集めづらく筋を伸ばしにくくなるのでそれだけは避けるようにとのことでした。
また練習がよくできたかどうかの判断基準として、練習を終えた時点で手足と耳と顏がほてっているか、着替えた後の帰り道で身体が軽快であるかを挙げられました。そうならなかったとしたら、気血が通じていない、気血の総量が少ない、そもそも練習方法を間違えているといった原因があるとの由。ただそうした問題はすぐに解決できることではないので、焦らなくてよいそうです。

さて、龍形八掌のうち前四掌が身法よりも歩法を重視して練習するのに対し、後四掌は身法を重視して練習するのだそうです。連綿と途切れのない身法の変化によって動作を行っていくとの由。というのも後四掌は前四掌からの変化で、双換掌→揺身掌、順勢掌→磨身掌と変化するのだそうです。
揺身掌は夏に行ったものといくつか異なる動作がありました。どちらも正しい動作だそうです。相違点は概略以下の通りでした。
  1. 指天挿地
    夏:横の双換掌 → 冬:縦の双換掌
  2. 扣歩蓋掌
    夏:横の双換掌 → 冬:大きく背中方向に戻る
  3. 揺身掌後の動作
    夏:探穿掌左右・下勢から普通に終了 → 円の中心に対して直角に探探穿掌・下勢から双扣双擺歩で終了
また単換掌では個々の動作に拘泥するなと言われたのにも関わらず、双換掌と揺身掌ではより正しい動作を行うようにと一見矛盾するような指導がありました。言葉上は相反するように聞こえますが、実際には、まず手の位置や足の位置をあれこれ微調整する様を示された上で、そうではなくもっと大きくのびやかに行うようにとの指導が行われました。つまり動作のレベルではより正しく厳密な要求を満たしながら、精神は個々の動作に囚われず大きく構えるという状態が求められたのです。

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