馬貴派八卦掌と東京バッキーズ

  馬貴派八卦掌は、太極拳と同じく中国武術を代表する内家拳の一派であり、民間で伝承されてきたことで伝統的な訓練体系を色濃く残した門派の一つです。その 養生と武術を表裏一体とする中国の伝統的な知恵は、ただ健康になりたいという方にも、本格的な武術を学びたいという方にも、大いに学ぶところがあると思い ます。
 馬貴派八卦掌では、「走圏」という伝統的な鍛錬方法を中心に学んでいきます。歩くという生物にとっての基本動作を追究すること で、日常生活で溜め込んでしまっている身体の歪みを解放し、一人一人が本来持っている生命力を高めていきます。さらに中国国家認定の伝統四大気功の一つで ある易筋経を馬貴八卦掌の理論からまとめなおしたものを学び、より身体を内側から鍛えていきます。
 東京バッキーズは、馬貴派八卦掌第四代継承者である李保華先生が運営される「馬貴派八卦掌伝播中心」の東京支部の一つとして、夏と冬に東京で開催される李先生の講習会の隙間を埋めるための自主練習会を実施しています。

馬貴派八卦掌伝播中心会員制教室のお知らせ!!

2009年1月29日木曜日

2009冬:経験者講習会

練習メニューは以下の通りでした。
  • 龍形走圏
  • 龍形走圏対練
  • 単換掌対練
  • 穿掌対練
  • 迎面吸化掌対練
※まだ十分なまとめとはなっておりません。ご注意下さい。

「知己知彼」(自分を知り相手を知る)とまず黒板に書かれると、今日は対練の日だと分かります。この言葉のうち、より大切なのは自分を知ることで、自分が分かれば相手も分かる、それが対練の第一の目的なのだそうです。では何を知るのか、それが「形」と「勢」で、これらを追求することで陰陽の状態を知る、これが対練の第二の目的との由。その基本となるのは「制人而不制于人」(人を制するが人には制されない)といった感覚で、これは自分が「心地よい」「安心」できるよう空間をコントロールことで実現できるそうです。
具体的には、例えば龍形走圏の対練において、まず手を合わせた1回ごとの勝敗を気にするのではなく全体としての勝敗に注意する。手を合わせてそのとき負けそうになっても無理に勝とうとしないで次に勝てるように動けばよいとのことでした。どういう状態が自分にとってよいのか、悪いのか、スムーズか、滞るのか、そうした感覚をつかんでいくことが「勢」を身につけることにつながるそうです。

また迎面吸化掌においては、太極拳の推手と同じにしてはいけないとして、吸化は吸胯ともいい、引くときは胯を使って全力で引くように、また押すときも全力に押すようにと教えていただきました。易筋経で重視する「筋出力尽」は対練においても大切で、全てを出し切ることではじめて何ができて何ができないかが分かる、自分を知るとはそういうことなのだそうです。
かといって、全力を出すとは何が何でも勝とうとかそういうことではない、重要なのは「角抵之戯」(相撲遊び)と言われるよう、全力でありながら楽しんで行うことである。それで「知己知彼」ができるようになるとのことでした。
そして、対練を通して自分のできないところを走圏に戻って鍛え直していく、これが正しい対練の学び方だそうです。

なお八卦掌対練の知恵として以下の特徴が挙げられました。今後時間をかけて学んでいくそうです。
  1. すべての走圏で対練できる。
  2. すべての掌法のすべての動作で対練できる。
  3. 相対した2人にどのような差があっても対練として成立する。
  4. 動作を変更することなく武器対練に移行できる。

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