現在、李保華老師は日本を活動の中心にされ、東京で会員制教室を開講しながら、世界中で馬貴派八卦掌を教えられています。
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2009年1月22日木曜日

2009冬:易筋経講習会(1)

練習メニューは以下の通りでした。
  1. 韋駄献杵(以下上盤)
  2. 鋪天蓋地
  3. 翻江倒海
  4. 燕子抄水の易筋版
  5. 乾坤旋転(以下中盤)
  6. 獅子抱球の八方向
  7. 大きく獅子抱球(88式の夜叉探海の間の動作?)
  8. 倒拽九牛尾勢?
  9. 葉底蔵花の易筋版
腰や背の充実以外に、個々の動作で強調されていたポイントをいくつか挙げておきます。1.の手の返しは開合の前で腕が動くときに手は回りません。6.と7.のぐるぐる球を転がす動作は、下の手から腰で押し出すように動きます。9.は動作の最後でさらに手を一伸ばしして単換掌のかたちを作ってから次の動作に移ります。

さて、易筋の道は、生命の道、陰陽の道ということで、理論面についてはこれまでのおさらいでしたので、あらためて記録しません。ただ、いくつか新たな内容がありました。
まず練気の方法は究極この三段階につきるそうで、それは、
  1. 守中
  2. 勿他想
  3. 待充周(持充周)
と、まず中正を求め、自身の有形と無形を一つにし、気が自然と充実してくるのを待つというものです。これを実際にまっすぐ立った状態(足はつま先から腿までぴったりくっつけ、後は走圏に同じ)を5~8分続けているとそうなるそうです。
2.の意味は一般的には外部への雑念を払うというものですが、それは浅い理解なのだそうです。また3.の要点は自分で気を引っ張り上げるのではなく、自然と上がってくるのを待つことにある、とのことでした。
気血を強くする要領であるところの「至大至剛」(大きくなるほど強くなる)は、身体の容量を大きくすることで、より多くの気血を集めることにあるそうです。具体的な行動においては、走圏/中正の要求が身体をふくらませる方法との由。もっとも気血が十分にない場合は、汗をかくことでその代替が可能で、気血を助けて筋を鍛えてくれるのだそうです。そのプロセスは以下の通り。
  • 汗→筋→気血→肝臓→血脈→血→気→血→血脈→筋(このへん不分明)
なお易筋の効果は、「病」「虚」「健」「強」「勇」→「道」とすすんでいくそうです。

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